小鳥の餌付け
数日前に、文鳥を飼いました。まだ6週間で、あと2週間ほど餌付けが必要なかわいい小鳥です。
調布駅にある小鳥の専門店で購入したのですが、そこの店主さんのアドバイスはいつも的確。
簡単に要約しますと、
1)餌付けは、スローフードで与えること
まだ自分で食べることができないので、餌を1日に三回ほど直接あげるのですが、粟を1時間以上水に浸水したものを、必ず湯煎で温めることが大事です(お米と同じです)。お湯を注いでふやかしたものを与えることは、ファーストフードと同じで、消化するのに負担がかかるそう。野生の環境ならば、親がとってきた餌を与えるわけですから、親の口腔の温度と同じ程度にして与えるのが一番いいようです。店主さんは、「本当なら口移しでもいい」とおっしゃっていました。
「三つ子の魂百まで」は人間と同じで、成長に一番大事な時期に、「何を食べるか」?で、小鳥の寿命も変わってくるそうです。
2)寝床は、毎日変えないこと
毎日変えると、小鳥が神経質になるそうです。4,5日置きに取り替えるのが普通だということでした。
3)しつけをきちんとすること
人間と共存するわけですから、ある程度の人間のルールを教えてあげるのも大事ということでしょうか。わがままに育てられているかどうかは、すぐにわかるそうです。
このルール、どれをとっても人間に当てはまることだと思います。
こんなに簡単なことなんですが、当たり前すぎて普段意識しないというか・・。
食べることの意味、小鳥への愛情の深さをとっても、素敵な店主さんに思わず感服してしまいました。
最後に、餌付けをしていると、小鳥たちは一定の量を超えると餌を求めなくなります。
自分の適量をきちんとわかっているからなのでしょう。
「食べ過ぎて具合が悪くなるのは人間だけなんだなぁ」という店主さんの言葉は印象的でした。
私はお酒も食べることも好きで、たまに飲みすぎてしまうんですが、反省する出来事となりました)。
鳥は、食べた果物や穀物を、遠くへ運んでくれます。空を飛ぶ使命を果たすために、いつも身軽にしています。人間も、自分の使命に気が付いたら、無駄なものが省けるのかな。小鳥に学ぶことも多いです。
2006/1/20記