ホメオパスの仕事とは
ホメオパスの仕事は、バランスのとれていない人を、元のバランスのとれている状態に戻すこと。
すなわち、クライアントが最短の時間で治癒に向かう、適切なレメディを選ぶのがホメオパスの仕事です。
クライアントが、主訴となる症状を改善する他に、自らの自由意志で判断したり人生を選べるお手伝いをします。
時には、栄養のバランス、ストレス、人間関係、住居や職場の環境によって健康を害されることもあるでしょう。しかし、ホメオパスにもよりますが、基本的にはクライアントのライフスタイルや健康について特に強くアドバイスはしません。とくに、クライアントの自由意志に関わる価値観や道徳観については、ホメオパスの出る幕ではありません。
クライアントの症状をありのまま読み取り、必要な情報を整理して適切なレメディを選びます。もちろん、レメディをとるかどうかについては、クライアントが決める権利があります。
ホメオパスは、道徳的な価値観や「善し」、「悪し」の判断をクライアントに押し付けてはいけません。なぜなら、クライアントは、そのホメオパスの好みに合った情報しか提供しなくなってしまうからです。
また、レメディ選びに際して必要なことは、初めてホメオパスのセッション(相談)を受ける時には奇妙に感じるかもしれません。何故なら、パスタをよく食べるか?とか、寝るときの姿勢はどうか?とか、現代西洋医学(アロパシー)では聞かれない内容を聞くからです。
これは、ホメオパシーのレメディが、健康な人に症状を引き起こす作用のできるもの→体にどう作用するか判断できる症状であるといえるので質問事項になります。
また、以前どうだったかということについては、貴重な短いセッションの時間(約1~2時間)に、細かく聞かれることはありません。以前の状態と比較することや、バランスを崩したのがいつなのかを探るために聞かれることはありますが、今現在の状態、レメディを必要とするほどバランスを崩している時の状態の方がレメディを選ぶ際の重要な判断材料になるからです。
ホメオパシーを摂ることで、人生が変わるのではないかと期待している人もいますが、実際に人生を変えるのは、クライアント本人です。ホメオパシーはそのひとつのキッカケにしか過ぎません。いわゆる人生の転機を体験する人は(転職、引越を決意するなど)、本人が、今の環境には耐えられない、と気付いた結果の行動です。
ホメオパシーを受けるには、自分自身の健康管理、自分の意志がどうしたいのかをある程度明確にする覚悟が必要です。心から治りたいという気持ちも大事でしょう。
ホメオパスには、クライアントを、偏見や先入観にとらわれることなく客観的に判断し、必要なレメディを選び出す力量が必要です。