アーティストって誰?
昨日の続きになりますが、「遭遇」の作者であるアロマテラピスト&エステティシャンの友人は、絵ばかりではなく、表現することでも芸術家です。
アロマテラピーの勉強時代、彼女のお家によく遊び(いえ、勉強)に行ったこを思い出しました。
アロマテラピーも、経験を積み、症例を集めて少しずつ学んでいくもの。
彼女はそれのお手本でした。例えばユーカリを使ったら、「鼻がすっきりした」、「風邪がよくなった」、「よく眠れた」、「使いすぎたら頭が痛くなった」・・ということを、一喜一憂して話してくれるのです。
当時の私は、「文献や参考書にも出ているのだから、あたりまえじゃん」、と軽く受け応えていたのですが、彼女が熱心に色々と試行錯誤してアロマテラピーを体験している姿を見て、「自分で体験する」ことの重要さを学びました。
その頃の私は、例のIT業界で働いており、ロジック重視。左脳ばっかりで物事をとらえ、論理ばかりが先にたつ強気なカタブツだったのです(今もなんですけど・・)。
そのとき、一番不思議に思ったことは、彼女は頭が痛いときに、例えば「左側頭部の奥にズキズキするような痛みがある」とか、「頭がボーっとして、熱もないのに体がぽかぽか」している、というように、自分の身に起る症状を、的確に表現することでした。
私は、これが不思議でたまりませんでした。
まだ、ホメオパシーのことは言葉しか知らなかったのですが、頭痛に関して言えば、それがどんな痛み方をしようと、「頭痛は頭痛」だと考えていました。
私も時折体調を崩したときに、自分なりの痛み方を感じようとしましたが、やっぱり、風邪は風邪、不調は不調、でかたづけてしまっていました。
でも今は、ホメオパシーを学び、彼女が表現してくれたことが、まさに、彼女特有の症状であり、ピクチャーの一部なんだ、いうことがわかりました。
となると、ホメオパシーでは、彼女のように自分の感覚や思いを自由に語ってくれることは、レメディ選びには有利な情報が多くなり、その分、有利になります。
クライアントも自分を表現するアーティストであればあるほど、スムースなレメディ選びが出来るのかもしれません。ただし、素直に表現する必要があります(^_^;。
とはいえ、自分でも認めたくない自分を認めるというのはなかなか難しい作業。が、しかし、その辺りは心配要りません。熟練したホメオパスならば、その「語らない」または「語れない」ことも察して、レメディを選んでくれるはずです。
また、語れる時が来るまで待つことも必要です。治癒のプロセスは、ゆっくりと焦らず取り組むことが大事です。
となると、、ホメオパシーに関わるもの全て、クライアントもホメオパスもレメディもアーティストといえます。
アーティスト・・・絵も編み物もできない私にとっては、遠い憧れの存在だったのですが、ホメオパシーを通して、少しでも近づけたら嬉しいなぁ、と思います。
2006/03/30 07:21記