中国医学からみるバッチフラワー(1)
70年前に誕生したフラワーエッセンスは、瞬く間世界中に広がり、フラワーエッセンスのプラクティショナーによって、その国独自の伝統医学と結びついて使われている。
今回は、中国医学と結び付けて考えてみるが、中国医学からエッセンスを理解するメリットは、
① 伝統的な自然療法として日本人に馴染が深く、哲理概念を理解しやすい
② 感情、心理が体のどの臓器に影響しやすいかが陰陽五行説の分類によってわかるのでセルフヒーリングの幅が広がる
③ 持病や慢性疾患から、陥りやすい否定的な感情について理解を深めるヒントになる
とうことがあげられる。
私も、鍼灸師でもある下山田先生の中国医学の深い造詣と、バッチフラワーレメディの知識を結びけた概念で、大変理解しやすかったので、以下に紹介したいと思います。
今回は、陰陽について説明します。
陰陽とは、切り離すことの出来ない対極の意。
全く逆の相反する性質を持ちながら、互いに補い合う相互作用する関係で、宇宙の万物は全てその中に陰と陽を含み、そのバランスを保つと考える。
陰陽というと、陰は月や女性、陽は太陽や男性を表すことが一般的だが、これらはあくまでも相対的なものである。比較対象のない一人の女性だけをみた場合、その個体内の陰陽バランスによって極性が決定される。
また、家庭における男女の役割は状況や立場によって変わるので、必ずしも男性が常に陽ではない。簡単に言うならネクラな夫と陽気な妻の組合せは、男性が陰、女性が陽である。
エッセンスも同様で、ひとつのエッセンスが陰陽の要素を持つ。
従って、このエッセンスは陰である、または陽であるという固定的分類は出来ない。しかし、先に述べたように対極するエッセンスの組合せは存在する。
例えば、セントーリー(テーマ:自発的決定能力、自己実現)とチコリー(テーマ:母性本能、無私の愛)の関係は、お互いの性質によって良くも悪くも強調され、ふたつのエッセンスを比較した場合に限り、陰的・陽的な役割を持つことになる。
参考:一般的に知られている相互の影響を持つエッセンスの組合せ
陰 |
陽 |
ミムラス セントーリー セラトー |
ヴァーベイン チコリー ヘザー バイン |
「経験上、これらの組合わせが親子や夫婦という、とても身近で密接な人間関係に見られることが多い」。と下山田先生はいう。
つまりチコリータイプの母親がエゴイスティックで所有欲の強いマイナス状態のとき、セントーリータイプの子供は反抗出来ない。
さらに、親を喜ばせたいという気持ちと意志の弱さが、一層チコリー(母親)のマイナス状態を助長する。
あるケースのセッションでは、子供に質問しているにもかかわらず、「この子はとてもいい子なんですけど、意思表示がなくて、疲れやすくって・・・」と母親が自分の解釈で口をはさむことが多いという。
治療方針としては、子供だけがセントーリーを摂るよりも、母子でセントーリーとチコリーの組合せを飲むことが望ましい。
何故なら、子供がセントーリーのプラス状態になり自発的決定能力を活かせるようになっても、母親が自立していく子供の変化を受け入れられないからだ。
「そんな子に育てた覚えはない」、「そんな生意気を言うならもう知らない」と、再び利己的な親子関係に戻そうと躍起になってしまう。つまり、母親もセントーリーのプラス状態を理解し、チコリーの持つ無私の愛が喚起されなければ親子関係の変化は訪れにくいのである。
これが陰陽のエッセンスの関係である。
マイナス状態にあるセントーリーの人の周囲にそれを利用しているチコリーやバイン的存在がいないか?
または、マイナス状態のチコリーの人を刺激し助長するセントーリー、ミムラス的存在が側にいないか?
などの視点を持つことは問題解決に有益な示唆を与える。注意したいのが、特定のエッセンスが持つプラスとマイナスのテーマは陰陽を意味するものではないことだ。
対極にあるふたつのエッセンスの間に陰陽の関係が成立し、一方、或はふたつ共にマイナス状態のときにエッセンスが有効であると考えられる。
次回は、五行説について掲載します。
参考:アロマトピアNO.71
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