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2006年12月 4日 (月)

布良秋の特別公演:柚原先生(2)

Pict0051 前回に続き、「柚原杜美」先生のお話の詳細をご紹介します。

杜美先生は、とってもチャーミングで謙虚でありながらパワフルでした。
今回は、ブログ、ということで私の言葉でまとめてしまっていますが、残念ながら、この杜美先生のお人柄を抜きにはこのセミナーの雰囲気は伝わらないと思います。

というわけで、私の力量不足ではありますが、杜美先生のお話を直接きけるチャンスがあれば、ぜひ御参加下さいね。熊本に行く価値も大いにおおありだと思います。

さて、現在85歳という杜美先生。

彼女のような生き方を拝見すると、年をとるのが楽しみになりますネ♪

早速、お話を紹介していきます。

まず、杜美先生がどのように綿に関わってきたお方かというと、戦後、アジア綿のよさを、自らの栽培と種の配布をすることで日本文化からなくならないように尽力してきました。

戦後の条約にあった「和綿、麻を撤廃し化学繊維にする」という文を発見し、それはいけないと立ち上がり、自ら有明の干拓地で綿を育て始めたそう。

杜美先生は、塩田の廃止やパン化計画によるお米の栽培の縮小に関して、明確な問題意識を持っていました。

「私はおこがましいかもしれませんが、お米、和綿を失うことは、『日本の解体』を意味すると感じました。それだけ日本人は自然の法則にそって暮らしてきた知恵のある歴史を持っているのだと思います」。 と杜美先生。

自分でインドやタイに出向き、アジア綿の種を集め持ち帰り栽培も行いました。
日本で育てでき上がった種を、新聞社の協力を経て希望者には無料で配るなどの活動を続けたそう。
今では、その綿の種が日本中にかわいい綿花を咲かせています。

☆「衣食住」では、どうして「衣」が一番先なのか?

「人間は裸の主だと考えています。人間にとって一番最初に必要なもの、それはその裸を守るための『衣』。まず最初に、体を包むのです。肌に直接つけるものが、化けるものであってはいけません。自然のものを身に浸けるのが自然とともに暮らす人間に一番合っていると思います」

・・なるほど、改めて考えてみたことはありませんでしたが、「おぎゃ~」と生まれてくるまれる布が、オーガニックで育てられたふわふわの綿だったら何と気持ちがいいのでしょう!

「魂を包むものが『衣』です。着ることとは、自然を着ること。自然は神様そのものです。自然であるということが神様。拝み上げているものが神様ではありません。物を大事にして自然を崇めること、それが神です」。

と杜美先生。人間は本来、自然や動物からヒントをへて真似るしかなかったのでしょう。 先日見ていたテレビで、「八百万の神」の国、日本とありましたが、物質主義ではなく、無形な存在に神を見出している日本人は、素敵だなとつくづく感じました。

☆アジア綿と米綿の違い &綿は奴隷に栽培させる?

「アジア綿のお花は下を向きます。時期が来ると簡単に摘むことが出来るので、摘む人にとても優しいということなんです。それに対して米綿は上を向いて咲くので、人手が必要。これが奴隷という人種差別の文化にもなるのではないかと思いました」。

私自身は、直接綿花を見たことがないので、その違いはわからないのですが、よくお花屋さんでこの季節売っている綿花は、上を向いています。
栽培して育てた経験を持つ人だからこその観察力の鋭さ、そしてまた奴隷制度の問題を言及されており、綿を通して色々な文化が見えてくるのです。

☆化学繊維は人を化かす?

「化学とは、化けること・・。化けてごまかすこと、、そう思った私は、化学繊維を恐いものだと思いました。敗戦した日本は、外国の真似をすることに必死で、工業化が進み、化け学の化学繊維ばかりになってしまいました。日本の土壌を失い、日本らしさも失いかけているのです。
戦後、急速な高度経済成長の中、『和綿は機械に向かないから工業化出来ない』という理由で、『使えない綿、役に立たない綿』というレッテルを貼られたのです。手紡ぎでしか完成しない、ということは人に優しく、愛がこもっている綿であると私は思っています。むしろ、機械に向かなくて本当に良かったとおもいます。つまり、米綿は化学繊維と混ざりやすく、工業には向くけれど化けてしまう綿なのです」。

自然を崇め奉る日本では、綿を大事に大事にし、着物や布団にして先祖代々受け継いできた文化を持っています。

「人は、裸で生まれ裸で死んでいく。
魂に着せる『衣』に、化け学を着せたくないという思いがあります。それが、私の和綿へのこだわりと活動の源力になりました。」
戦後を生きてきた杜美先生。

千人針のお話や機織は、生み育ててる母の仕事だったというお話は、日本の歴史の一面を覗くようでした。

杜美先生は、30年来着ているという藍染めのワンピースとコートをお召しでした。
「よく使う袖には、つぎはぎをしてあるけれど、藍は着れば着る程よく馴染むし優しい色になるのよ」と。たしかにコートとワンピースは同じ時期に仕立てたというのに色が全然違うのです。 (※写真参照)

文書での紹介にすると、とても簡単になってしまいますが、杜美先生のお人柄、愛嬌を交えた経験話は、とても奥の深いものでした。

杜美先生、杜美先生を招いての講演会を主催して下さった布良の関係者の皆様、貴重なお話を本当にありがとうございました。
(皆様も最後まで読んでいただき、有り難うございました)

最後に、和綿の種、しかも関東で育ちやすい種を分けてくれるサイトを発見!
確認していませんが、きっとどこかで杜美先生と繋がっていることと思います。
参考までに→http://www.hitsuji-ya.com/

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