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2007年7月 1日 (日)

ギリシャ・ホメオパシー探訪記:国際オープンセミナー1

Iach0617_003 ギリシャのアロニソスにて行われたホメオパシーの国際オープンセミナーのご報告です。

 

私が参加した国際セミナーは、現代にクラシカルホメオパシーを復活させたといわれるジョージ・ビソルカス教授」のホメオパシーのセッションを、直接生放送で見ることができます。

※生放送といっても、すぐ隣にセッションルームがあり、その様子をビデオ中継で講義室で流します(写真は授業が始まる前の、皆がそわそわしている風景)

ちなみに、ホメオパシーの世界では、このような国際セミナーはビソルカス教授に限らず、世界中で盛んに行われています。

ホメオパシーの免許は、国によっては、医師しか認められないため、誰でも参加できるとは限りませんが、大抵は、言葉さえ理解できれば誰でもが参加できるように、開かれたセミナーが多いようです。

授業の内容は、

・ビソルカス教授によるホメオパシーのセッション(診察)を大画面スクリーンで見る

・ビソルカス教授によるセッションの解説

 クライアントの主訴または症状の分析
 レメディ(薬)の選別の理由
 ホメオパシーの理論

・質疑応答

と、このような流れで、大体一日3名ほど行うのです。

面白いのは、セッションを受けている方々は、つい先ほどまで一緒に講義を受けていた方々ということ。

つまり、生徒でもあり、ビソルカス教授のクライアントでもあるんです。

他にも、どうしても上手くいかないクライアントさんを、ビソルカス教授に見てもらうために、受講生でもあるホメオパスが連れてくることもあるそうです。

自分の、赤裸々な症状を、すぐ隣で120名の受講生が聞いているだなんて、それだけでも緊張しそうなものですが、大抵のクライアントさんは落ち着いてセッションを受けていました。

生活習慣や体の症状のみならず、幼少期や人生のトラウマや、家族や恋人との不和、自分の嫉妬心、さらに性生活に及ぶまで、本当なら人には知られたくないことを、躊躇せずに語ってくれるクライアントさんには、心から敬服します。

彼らは、私たちホメオパシーを学ぶ者に、ホメオパシーのレメディや理論だけではなく、さまざまなヒントや気付きを与えてくれます。

そのままの自分を見せてくれることで、人間らしさとはなにか、ホメオパシーで私たちは何をサポートできるのか、を考えるからです。

質疑応答では、ビソルカス教授に、「そのレメディは違うのではないか」と楯突く生徒もいます。

ホメオパシーの難しいところでありますが、診る人によって、処方するレメディが異なることは往々にしてあることです。

なので、ホメオパス同士で処方するレメディの意見が異なる場合は、自分の意見を根拠を持って述べることができなければなりません。

逆に言えば、自分の意見を根拠を持って言えないということは、処方する根拠がないわけですから、レメディを出すわけにはいかないのです。

ビソルカス教授を相手に、このレメディだと主張するのは、ホメオパシーの深い知識がなければ到底できることではありません。

私にはどっちのレメディが正しいのかは、まだまだ勉強不足でわかりませんが、クライアントに適切なレメディを処方して、一日でも早く速やかな治癒を促してあげたいという思いは同じこと。

レメディを選ぶときは、そのくらい慎重に行わなければいけないということです。

また、国際セミナーの面白さは、毎年参加することにもあるといえます。

ビソルカス教授によって処方されたレメディが治癒に向かっているかどうか、を来年のフォローアップ(再診)で確かめることができるからです。

フォローアップのクライアントさんも何名かいましたが、
「去年と比べるとこんなによくなりました」
「色々な葛藤から抜け出せることができました」
という方が多く、さらに、去年も参加していた方の意見によると、人が変わったように明るくなった、という方もいたのです。

改善されていないときは、教授に楯突いた生徒さんのレメディが正しかったことがわかるかもしれません。

次回も引続き、セミナーの様子をお届けします。

ところで、いよいよ、本が発売されます!!

7月5日に、「ホメオパシーバイブル(中村裕恵先生著)」 :新星出版社(税込1890円)から全国発売です♪
書店で見かけたら、ぜひ手にとって会計へお進みくださいね(笑w笑)★

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