ヒーラーの素質:上杉鷹山の場合
前回は、ヒーラーに関して記述しました。
何名かに個人的にコメントをいただきました、有り難うございました★
誤解もあったようなので追記しますが、私は自分がヒーラーだとは思っていません。
職業柄そういわれる機会もあり、有難くはあるのですが、仮に、私がヒーラーならば、他の皆もヒーラーのはずです
影響を及ぼし合いながら成り立っているのが、私たち生命ですから、誰かだけがヒーラーだとは思えないのです。
それと、「自分が癒されたい」、「他者に影響力を及ぼしたい」という心理は、潜在意識で誰もが持っている要素です。
これは、ヒーラーという職業に限らず、医者と患者、先生と生徒、営業マンとお客さん、恋人、夫婦、親子、友人、そこに人間関係がある限り、どこにでも潜んでいる課題です。
パワハラ、セクハラ、犯罪も、上述のような潜在意識からきていると考えられます。
そして、その根本にあるのは、「自己生命の維持本能」です。
だから、いつ、誰でもがどちらの立場にもなりうることを認識しておいた方がいい、と思うのです。
さて、最近紹介してもらった本でヒーラーにも大事な要素となるだろう、大変参考になった武士魂を感じる行を紹介します。
その本のタイトルは、「世界史が伝える日本人の評判記―その文化と品格 (中経の文庫 か 10-1)」です。
この本には、1543年~1986年の間に日本を訪れた来日者が、彼らの母国にどのように日本を伝えたか、がまとめられています。
ザビエル
ケンペル
シーボルト
ペリー
ハーン
アインシュタイン
チャップリンなど。
サムライ魂や、大和魂を彷彿させる気持のい~い作品でした。
とはいえ、もはやそれは過去のこと、と思い知らされる本でもありましたが。
なかでも、上杉鷹山(1751~1822)が藩主となる時に残した誓文は、日本人の美徳といわれる内容だそうですが、これを実行できているリーダー格は、日本に限らず世界に一体何人いるだろう?(本より一部引用)
一、文武の修練は定めに従い怠りなく励むこと。
二、民の父母となるを第一の勤めとすること。
三、つぎの言葉を日夜忘れぬこと。
贅沢なければ危険なし
施して浪費するなかれ
四、言行の不一致、賞罰の不正、不実と無礼、を犯さぬようにつとめること。
もちろん、鷹山だって人間。
自らの誓文に縛られたり、とらわれたりしたことだってあったでしょう。
でも、このような高貴な誓いを立てて、民のために尽くしてきた人々がいたことを、私は誇りに思いますし、足元にも及びませんが、少しでも近づければと、願います。
去年、オランダ人ホメオパスを取材させてもらったときのこと、彼は、
「日本人が持つ自然と溶け合った森羅万象の考えは、次世代のホメオパシーを発展させるでしょう」というような内容をお話してくれました。
それほどまでに、西洋と東洋の自然への理解に開きがあることは知らず、考えたこともなかったのですが、この本を読んで、海外の方々が、日本を良くも悪くもどう感じていたのか、を知ることができ、日本人としての役割を改めて自覚した次第でした。
この鷹山の誓文は、ヒーラーだけではなく、リーダーの素質ともいえると思います。
分厚い本を読まなくても、この短い一行一行を日々実践していくだけ。
ただそれだけのことが、どれだけ難しいことか・・。
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コメント
しのぶさん
いつも勉強になります。本当に昔の日本人はすばらしかったのですね。それに引き換え今は。。。
投稿: similio | 2008年6月26日 (木) 23:46
similioさん
お久しぶりですw★
コメント有り難うございました。
最近、映画を見てつくづく思うのですが、チャンバラ系の大義名分と、ハリウッド系の大義名分は大分違うことです。(もちろん全ての作品がというわけではないですよ!)
前者は、「民の為、国のために戦って死のうと生きようと、国の安泰をよし」とするのに対して、後者は、「破壊しつくして、主人公のヒーローまたはヒロインが結ばれて、金銀財宝も手に入って、ハッピーエンド」。
明治維新以降失われつつあるお金では買えない日本の文化を、私たちがもう一度実践して、伝承していきたいですね♪
投稿: SHINOBU | 2008年6月27日 (金) 08:51