NI:タネの多様性を守れ
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今回の号【2010年9月号 No123】は、植物に関わる方々には必見の内容です。
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皆様ご存知の通り、種がビジネスになる、という理由から、種を作らない植物が注目を集めている。
今回の記事には、どうしてここ10年の間に、モンサント社、デュポン社、バイエル社のような巨大化学企業が世界中の商業作物の種市場の半分近くを支配するようになったのかが書かれている。
巨大化学企業は、もともとは、ベトナム戦争で枯葉剤、あるいはアウシュビッツ収容所の毒ガスで用いられたチクロンBガスを作っていた会社であった過去を、私たちは決して忘れてはいけない。
彼らが残してきたものは、スーパー植物だけではない。
日々のつつましい農村の暮らしは失われ、美しい田園風景がこの地上から姿を消すことにも加担している。
遺伝子組み換え種やハイブリッドの植物が、どのように自然環境を破壊しているか、なんて情報はもう聞き飽きた。
それに、知らなくたって、植物の賢さを考えたら、すぐに答えは出るだろう。
そう、植物は賢い。まるで、植物は私たちの鏡のようだ。
施されたその分、同じことを私たち人類に示してくれる。
イザイア・エシピス(ケニアを拠点として勝づする科学専門のジャーナリスト)氏のレポート記事を紹介しよう。
ニュー・インターナショナリスト・ジャパン
N0123 P11より引用
「問題の交配種トウモロコシは、高収量で干ばつに強く、究極の種としてこの地方では人気がありました。しかし収穫してみるとアフラトキシンができやすく、そうなると食べられないのです」と東部ケニアの小農ダマリス・ンジオカはいう。
天然化合物のひとつであるアフラトキシンは、人間が摂取すると死ぬこともある猛毒で、湿気を含んだ穀粒を好むカビによって作られる。
引用終わり
私たち地球の祖先が、先祖代々守ってきた大切な種。
自然環境に合わせて、その土地に合わせて、ゆっくりと適応してきた在来種。
自然の法則を知っている本当の意味のスーパー植物だ。
それを私たちの勝手で操作したところで、結局は望んだ通りの結果が出ないことを、自然界はいともたやすく教えてくれる。
もう、私たちは「自然を人間の都合と欲望の通りに操れる」、という妄想を手放さなくてはいけない。
しかし、残念なことに現実は、私たちが普段使っている食材もすでに、種を残さない交配種が増えてきている。この事実をどう受け止め、どう未来を変えていくか、私たちの手にかかっている。
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幸いにも日本には、自然農法に取り組んでいる農家の方々がいます。
彼らを見習い、私たちも本気で、種を残すあるがままの植物の命をいただくことを真剣に考える時期に来ているのだと、痛感しました。
過去記事では、食の未来やコットンでも紹介しているので、参考にしてください。
最後に、私事ですが、自然農法、アウシュビッツの情報に触れることの多かったこの夏以降の情報が詰まった内容で身にしみました。
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