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2013年6月21日 (金)

「ブラックボックス」

久しぶりに長編小説にふけっておりました。

その名も、ブラックボックス

先日、千島学説の勉強会に出た折に、ぜひ読んで、と紹介されていました。
早速、本屋さんで購入して、ようやく読み終わりました。

内容は、

サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?食と環境の崩壊連鎖をあぶりだす、渾身の大型長編サスペンス。週刊朝日連載の単行本化。

自然療法にかかわっていると、食の問題についてはある程度の情報が入ってきます。

もっとも、この本に登場するそれらの情報は、胡散臭い扱いされておりましたが(笑)。

化学農薬と化学堆肥、太陽を使わずに人工照明&無菌で育つ植物、遺伝子組み換えなどが、解りやすくサスペンス調に書かれていて、ハラハラしてしまいました。

けれども、この本はそれだけにとどまらず、外国人研修生(自給300円の労働者)の問題や、偽装雇用など、日本経済が明るみに取り出さない、深刻な社会も見事にストーリーに組み込まれていました。

そして、とっても嬉しいのが、自然循環農法をさりげなく、さわやかに描写しているシーンでした。

それにしても、小説、という形でしか、社会の不正を表現できなくなってしまったのでしょうか・・。

皆さまも手にとって、一気にこのサスペンス小説を読み上げてみてください。

綿密な取材と、登場人物の多彩な感受性を表現しながら、私たちに本当に必要なものを問いかけてくれます。

個人的に、印象的だったのは、お米1㎏500円が高いのに、嗜好品のコーヒーには平気で500円以上かける、というようなフレーズでした。

大手コーヒーチェーンカフェを利用することはめったにないのですが、いつも定食と同じ、あるいはそれ以上高い金額というのに抵抗があります。農家がうんと苦労して育てた稲のお茶碗一杯は、コーヒー1杯よりうんと安い、ということになる。

※「稲3株(お茶碗1杯分)の周りに. は、オタマジャクシ35匹が生き.ている」と聞きます。

最後に余談ですが、「動物体内でヒトの臓器作り容認」というニュースを目にしました。

食の問題も、もはや想像の域を超えているのですが、医療問題も本当に人智を超えていると思うのは私だけでしょうか。

「ヒトに近い霊長類を利用した研究や、
動物の体内でヒトの精子や卵子、それに脳の神経細胞などを作る研究については、
別途だそうです。

つまり、
人に近くない、犬や猫や豚や牛や馬ならよくて、
人間の臓器でも、心臓や、肝臓や、腎臓などはいい。
ということでしょうか。

臓器は、いつから、動物の体を犠牲にして製造される、部品になってしまったのだろう・・。

参考サイト:臓器移植法改正を考える
http://www.lifestudies.org/jp/ishokuho.htm

下記、引用してコピーさせていただきました。

動物体内でヒトの臓器作り容認へ
6月18日 19時42分

 

動物体内でヒトの臓器作り容認へ    
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京都大学の山中伸弥教授が開発したiPS細胞を使い、動物の体内でヒトの臓器を作り出す研究を国の専門委員会が認める方針を固めました。
今後、移植用の臓器作りに向けた本格的な研究が進むと注目されています。

研究は、京都大学の山中伸弥教授が開発したヒトのiPS細胞などを特定の臓器になる細胞に変えた後、一定程度成長したブタなど動物の受精卵に入れ、子宮に戻して妊娠、出産させることで、ヒトの臓器をもった動物を作り出すものです。
移植用の臓器づくりなどさまざまな再生医療の実現につながる可能性があると注目を集めています。
生殖医療や生命倫理などの専門家でつくる国の生命倫理専門調査会は、18日開かれた会合で、欧米など海外では、すでに研究が進められており、将来、医療への応用も期待出来るなどとして研究の実施を認める見解の案をまとめました。
一方、動物の体内でヒトの臓器を作る研究は、人の尊厳を傷付けるおそれなど倫理的な問題も指摘されていることから、ヒトに近い霊長類を利用した研究や、動物の体内でヒトの精子や卵子、それに脳の神経細胞などを作る研究などについては一定の制限を設け、個別の研究ごとに認めるかどうか国が判断する態勢が必要だとしています。
専門委員会では、18日示された案を基に来月にも最終的な見解を公表し、ヒトのiPS細胞などを動物に移植することを禁じている現在の指針を見直すよう国に求めることにしています。

「動物の体内に入れ確かめること必要」

生命倫理に詳しい東京財団の※ぬで島次郎研究員は「ヒトの臓器が本当に作れるのかどうか研究を進めるためには、実際に動物の体内に入れて確かめることが必要になる。今回容認される方向が示されたことで移植用の臓器づくりの技術が進むことは間違いない」と話しています。
そのうえで「こうした研究は、生命を操作するという側面が強い。ヒトの精子や卵子、それに脳の神経細胞をつくるとすればどこまで認めるのか、倫理面で厳格に制限し、一般の人の理解も得られるよう明確な歯止めをかけるべきだ」と話しています。
※「ぬで」は「木」へんに「勝」

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