衣という名のセラピスト ~糸を経(たて)に 心を緯(よこ)に
ほんの60年前の日本。たった2代遡れば、私たち日本人のお召物は、植物から作られた衣でした。
その衣は、今では貴重品となり、もう誰の手にも届かないものになりつつあります。
それでも、一枚の衣が出来上がるまでの途方もない作業を、今でも続けているたくさんの織姫さん、織彦さんがいます。
先日、紬織・人間国宝「宗廣力三」氏の生誕百年記念展のお知らせが、シルクラブさんから届きました。(2014/3/28~4/3)
その内容がとても素晴らしいので、ここで紹介させてくださいね!
下記引用
「
彼は、研究生を送り出すとき、「織り五省」という言葉を色紙に書いて渡したといいます。
一.糸を経(たて)に 心を緯(よこ)に
一.常に技法の研鑽に努めん
一.一すじの糸の命を大切に
一.正された仕事を美が追いかけてくる
一.織りは人なり、人は心なり
」
引用おわり
植物から織られる手摘み、手織りの衣。
身に着けるだけで自然と一体化することを可能とした肌にとって万能の衣。
衣という名のセラピストが、日本から消えてしまったのはいつからだろう。
衣という名の衣装を着て、静電気や乾燥肌に慣れてしまったのは、いつからなんだろう。
先日観たドキュメンタリーは、「ラベルの裏側~グローバル企業の生産現場~」。
大手アパレルメーカーの衣を作っているバングラデシュや中国、インドで、10代の幼い子供たちが、週に60時間働いている様子や、サンドブラストという命がけの製法で作られている現場を取材していました。
大手のメーカーがそんな倫理違反を犯すはずはない・・。私もそう思いたい。でも、今もなお、その現状が世界のどこかで繰り広げられている。
一枚の衣の偉大さ。
心を正してくれる織りという作業に魅了されてしまいます。
参考サイト:
紬縞織・絣織-宗廣力三
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz2/y-kwm/y-fkg/y-ftm/IPA-tac570.htm
「ラベルの裏側~グローバル企業の生産現場~」
http://www.nhk-g.co.jp/program/documentary/bs_worlddocumentary/097/
サンドブラスト
http://www.nygreenfashion.com/html/news/20120305.html
バングラデシュ工場崩落 問われるグローバル企業の責任
http://democracynow.jp/video/20130501-2
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