「バイタリズム」 類似の法則と植物レメディの系譜
9/25(金)に予定している”フラワーエッセンス体験&観察会「彼岸花」”。
この花、曼珠沙華など、日本のレメディ作りにも取り組んでおられる東先生との打合せ中、バイタリズムの話題となり、とても大切な本なので、読書会も面白いですね、などお話いただきました。私も久しぶりに読み直しているので、再度改めてご紹介します。
ホリスティック医学であるハーブ、フラワーエッセンス、ホメオパシーの実践家にとって欠かせない先人たちがずらり登場↓。西洋の補完医療における系譜を、パラケルススの「類似の法則」との関連から紹介しています。
●同種療法(ハーネマン)
●臓器療法(ラーデマッハー)
●薬草療法(トムソン)
●折衷療法(スカッダー等)
●ケントの同種療法(ケント)
●花療法(バッチ)
ホリスティック医療のみならず、現代的西洋医学にとっても、礎となる手法を確立した人物としても、パラケルススの存在は重要です。
パラケルスス(1493~1541)が活躍したのは、大航海時代の真っただ中。ヨーロッパ人が新航路・新大陸を発見し、活発な植民活動が起き、西欧の政治・経済に重大な影響をもたらした時代でした。
詳細は、パラケルスス
の専門書にお任せするとして、ここでは、彼のエッセンスを引用して紹介します。
バイタリズム P68より引用
「
魂は、薬草と根の外的および内的な物質的構造が
分からなくとも、直感的にその力と効能を認識し、
同時に特徴表示についても認識する。
この特徴表示は、確かに生命体の働きであり、
(人工物と対比したところの)自然的物体を病で
生じた特定の状態に類似させるというものである。
そしてそれにより、疾病部位の病気に健康を
取り戻せるのであろう。
特徴表示は、しばしば物の外的形状にさえ表現されており、
その形状を観察することで内部を観察しなくても、
そのものの内的本質に関するなにがしかを知ることができる。
われわれは、人の内的特性が歩き方や音色といった
外面によく表れることを知っている。
それと同じで、事物の隠れた特性は、ある程度、
外的な形状に表現されている。
人は自然状態にある限り、事物の特徴表示を認識し
真の特性を知る。ところが、自然の道筋から外れるほど、
人を惑わせる外見のとりこになり、この力は失われる。
」
パラケルススにとって、特徴表示説は、薬物学の理論を構築するための原則でした。
そして、彼が活躍した500年後の現代。この間、私たちは、自然の道筋から外れ、魂と心を置き去りにして肉体的なアプローチの腕を懸命に磨いてきました。けれど、今、現代的医療だけでは、限界点に来ています。
さて、どうする?
パラケルススの言う、地球を取り囲む惑星、人体と宇宙、ミクロコスモスとマクロコスモス、魂、気、心の重要性を実践する方法は、既に500年前に生まれています。日本語にも訳され、ヒントはたくさんあります!今生では、どうか、行く先々で喧嘩して、追い出されないようご注意ください(笑)
というのも、彼は、どこに訪れても、患者たちは彼の手助けを求めたのに対して、当局は彼が町から出ていくように求めたそうです。私たちは、「人の振り見て我が振り直せ」の術を使って、先人のエッセンスのいいとこどりを狙いましょう!
バイタリズムは、1993年に米国で発行され、2009年に日本語に翻訳されました。
日本語に翻訳してくださった大槻真一郎先生、澤元亙先生 ご夫妻、出版関係者の皆さまにも感謝です!
バイタリズム (ホメオパシー海外選書)
著者「マシュー・ウッド(Matthew Wood)
秋の夜長に、心が温まるお勧めの一冊です♪
クプクプ ホリスティックアロマテラピー&フラワーエッセンス
↑アロマテラピー&フラワーエッセンスはバランスを整え癒を促す自然療法です。美容、解毒、体質改善、リラクゼーション、自然治癒力を高めるホリスティックな施術を心ゆくまでお楽しみください。
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