「赤ひげ」と「世界のミフネと呼ばれた男」三船敏郎 映画デビュー70周年記念展
三船敏郎さんが主演した映画『赤ひげ』が、ベネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞してから50年以上。
若い世代の方には、ぴんと来ない方もいらっしゃると思います。
私がこの作品を初めて観たのは、2008年。
アメリカで活躍されているホメオパシーの先生が、授業で私たちのために、その映画の一部を用意してくれていたのです。
そのシーンとは、主役の三船敏郎氏が扮する医師「赤ひげ」先生が、臨終を控えた患者さんの前で、弟子の青年医師・保本登につぶやくシーン。
「
あらゆる病気に対して治療法などない。
医術などといっても情けないものだ。
医者にはその症状と経過はわかるし、生命力の強い固体には多少の助力をすることができる。
だが、それだけのことだ。
」
ストーリーは続く。
「
現在我々にできることは貧困と無知に対する戦いだ。
それによって医術の不足を補うしかない。
それは、政治の問題だというのだ。
誰でもそういってすましている。
だが、これまで政治が、貧困と無知に対して何かしたことはあるか?
人間を貧困と無知のままにしておいてはならんという法令が一度でも出たことはあるか?
」
しかし、診療所は幕府が作った、、
「
ないよりはあった方がいい。
しかし、問題はもっと前にある。
貧困と無知さえ何とかできれば、病気の大半は起こらずに済むのだ。
いや、病気の影には、いつも人間の恐ろしい不幸が隠れている。
」
そして、
「
人間の一生で臨終ほど荘厳なものはない。
」
と弟子の保本に言い放つ。
私は衝撃的でした。
そして、この問題は、今も続いていて、続いているどころか悪化しているように見える。
貧困と無知。
わたしたちはこれに取り組むことなしに、健康と心の平穏を、得ることができない、と名医は50年以上も前にスクリーンで語っている。
治療は、戦後直後に比べはるかに進歩した。
治療を受けるハードウェアに至っては、世界最先端&最高医療を施している医療大国日本。
それなのに、病人は減らないどころか増えている。
それは、赤ひげ先生が言う、治療よりも大切なことに取組めていないからにほかならない。
「人間を、貧困と無知のままにせず、
人間とは本来どういう存在なのか、
健康とはどういう状態なのか、
貧困をなくすためにはどうしたらいいのか
みんなが自分らしく、幸せに生きる世界を
つくるには、どうすればいいのか?」
これが、本当に大事で、私たちひとりひとりの行動にかかっていると思う。
この映画がつくられて半世紀以上。
日本だけではなく、世界中で脈々と活躍を続ける赤ひげ先生たちの、地道な活動が、実を結ぶ日が必ず来ると信じて、わたしも、こつこつと出来ることを続けたい。
例えば、フラワーエッセンスでいう美しい治癒の7階段を、みなさんと実践してゆくこと。
平和
希望
喜び
信頼
確信
知恵
慈悲
私たち人間は、欠点だらけだし、間違いもたくさんする。
だからこそ、それを受け入れ、私たちに備わっている徳性の質を、少しでもいいから、高めてゆく。
フラワーエッセンスは赤ひげ先生たちが求める、知ることへの勇気と、他者への慈悲を気が付かせてくれる。
世界に認められたこの映画『赤ひげ』、もう一度、いえ、何度でも観たくなっちゃいますネ♪
今年は、東急百貨店本店 開店50周年記念×「世界のミフネと呼ばれた男」三船敏郎 映画デビュー70周年記念展が、2017年10月19日(木)〜2017年10月31日(火)まで行われます。
ご縁があって、クプクプには、何枚か招待状があるので、ご入用の方は、早めにご連絡ください♪
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