ドルイドのアニマル・オラクル ~ケルトの動物からのメッセージ
約90年前、ドイツのルドルフ・シュタイナーが提唱した「バイオダイナミック農法」は、その周りに存在する樹木、草木、牛、鹿、鳥、蝶々、虫などなど、動物たちの存在がとても大事だと教えてくれます。
日本でも、森、雑木林、里山と、そして動物と協力し合って、営んできた痕跡を辿ることができます。とはいえ、私の暮しの成り立ちを見ると、動物たちに、一緒にまた暮らそう、といえる状態ではないことも、わかります。けれど、「バイオダイナミック農法」の思想に触れる度に、自然界の営みに従いながら、手仕事を丁寧にする暮しへの憧れは、募るばかり。
そして、今年の夏、響きの杜 お盆~迎え火・送り火~特別企画(札幌)で出会った、ドルイドのアニマル・オラクルカードは、動物と人間とのつながりを、美しいイラストで教えてくれました。
ドルイドとは、自然界と動物とのつながりを教えてくる存在。
現在の、スコットランド、イングランド、ウェールズからなるグレートブリテンで、賢者、哲学者、教師、カウンセラー、礼拝・儀式を司る者、魔術を使う者、裁判官、権力者の助言者として多様な役割を担ったドルイド達。
そのドルイドたちの叡知をまとめたこのアニマル・オラクルカードは、私たちが失ってしまった、動物との関係を、今一度思い出させてくれる時間をくれました。
この冬は、311の震災後から、福島で、バイオダイナミック農法を取り入れ活動を続けている「マグノリア農園」の「マグノリア・アグリ・キャンパス」で、このカードと戯れました。
一日のうちの、10秒でも、この地上を共にしている動物たちへ、心からの親愛を送る。たった、それだけのことだとしても、きっと、何かが変わると信じることのできる、そんな時間を持ちました。
ここに、2018/12/23満月の美しい夜に、「マグノリア・アグリ・キャンパス」のクリスマスのお話に集った友たちの引いたカードをご紹介します。
きっと、この記事を読んでくださっている、あなたの魂に響く動物が、現れているのではないかと思います。(カッコ内は、ゲール語)
★マグノリア農園の父母たち
●雌鹿(Eilid:イリジ)・・女性、繊細、優美
あなたが男性であろうと、女性であろうと、雌鹿の特性に心を開くなら、洗練、繊細、優美さを得、これらの言葉の意味が持つ可能な限りの最高な状態に達することができるだろう。
●鮭(Bradan:ブラタン)・・知恵、インスピレーション、若返り・活性
神聖な動物として深く尊敬されている。最年長の動物であり、知恵とインスピレーションを私たちに提供し、番うために大変な苦労をしながらブラタンは、生まれた場所に帰ってくる。知恵を見つけるために、わたしたちもまた自らの人生を想起する必要がある。これは、意識の中で自身の始まり・期限に戻る旅に出かけるため。つまり、子供時代への旅、そしてさらに遡って、神や女神の元へ、私たちの始まりへの旅をする。心を開き、無邪気に学び続ける姿勢を維持することで、知恵だけではなく、若々しさとインスピレーションをもたらす。
●クサリヘビ(Nathair:ナヘド)・・変化・変容、ヒーリング、気・生命力
岩の裂け目を通じ、暗闇の中をすべるように動く能力によって、ナヘドは、下界や異界、そして死の領域と呼ばれている。「地母神」、「天空神」、「太陽神」のトーテムでもあり、私たちの死と再生の能力を象徴する。しかるべき時が来た時に、自らの古い命を捨て去り、命を通過する旅を神秘的に美しく歩むことができるだろう。
●雌牛(Bo:ボー)・・女神、母性・母親、栄養・育成
私たちを、女神への意識と知識に開放する。女神の地上での存在・表れとして、ボーは、神聖な性質を持つ。この女神の寛大さ、ヒーリング、そして育成し活性化させるパワーは、あなたの周りのいたるところで感じることができる。女神としてのボーは、全ての有害な影響から私たちを守る。
●アザラシ(Ron:ローン)・・愛、熱望、ジレンマ
海に住むローンの民があなたに呼びかける。悲しみに沈んだような人間のようなローンの唄声は、聞き手の感情を心の底からかき立てる。それは、海からの、無意識からの、深淵からの呼びかけであり、私たちの誕生の羊水から、地球上での人間の始まりから、そして、動物界から、私たちに呼びかける。動物界は、私たちが想像するよりはるかに近縁である。もしあなたが、無意識や女性らしい部分、夢と切望から発せられるメッセージに心を開くなら、変化と、ヒーリング、そして愛があなたの生活にもたらされるだろう。
★マグノリア農園を導くドラゴン・シリーズ
●アース・ドラゴン(Draig-talamh:ドライグ・タラヴ)・・パワー、可能性・潜在性、富・豊かさ
自らの可能性・潜在性に直面させる。私たちは、自らの内に、素質や能力という富の宝庫を持ち、これらの宝の使い方を学ぶことができる。過去に、私たちは、この財宝の番人によって、立ち入りを拒否されたことがあるかもしれない。しかし、実際には、この番人が、自らの一側面であるということを、まもなく理解するようになる。ドライグ・タラヴを理解し、愛するようになることで、私たち自身の心にある神秘の鍵を、あけることができる。そして同時に、周囲の人々の心の内に在る美、優れた点、能力と、大地そのものにあるそれらのものを発見することに、気づくだろう。
●ファイアー・ドラゴン(Draig-teine:ドライグ・テヌ)・・変質、熟練・支配、エネルギー・活力
バイタリティ、熱意・情熱、勇気だけではなく、障害を克服し、人生の問題に対処するために必要なエネルギーを、みつける能力をもたらす。力強いドライグ・テヌは、リーダーシップと統率に必要な資質と結びつく。内面の火を燃え立たせ、その日火は、あなたの仕事をやり遂げ、目標を達成するのを助けるために、レザー光線のように的確に送られるだろう。
● ウォータードラゴン(Draig-uisge:ドライグ・オーシュク) ・・情熱、深さ、関連・繋がり・親交
隠れたものを昼の光の中に表面化させる。様々な記憶や願望は無意識の中で長い間忘れ去られていたり、抑圧された状態であったりするかもしれない。深い同情と励ましで、これらの経験に立ち向かうなら、最終的に魂のより深いところを体験し、全ての生命に繋がっているという重要な感覚を感じ取ることができるだろう。
★マグノリア農園を見守る鳥のシリーズ
●鷲(Lolair:ヨリデ)
明確にそして客観的に、目標への計画を立てながら決断を下しつつ、より広い文脈の中で、自らの人生を見ることを手助けする、力強い協力者。勇ましく、強く、太陽からそのパワーを受け取ることができる。ヨリデは、最後までやり抜く目的意識を勇気をもたらすので、わたしたちに、自信と確信を与え、迷いなく、正確な瞬間に、新しい分野に進出する手助けをする。
●鷹(Sheabhac:シェバック)・・高潔、回想、浄化
シェバックは、人生を広い視野で考え、不必要な「精神的な負担」を取り除き、自身と祖先のルーツを繋げるのに必要な能力をもたらす。人生を落着いて見渡すため、前後の関係の中で、出来事を検討するために、日常の習慣化された行動以外の時間をとることができるかどうかを考えなさい。あなたがつなぎ合わせようとしているジグゾーパズルの足りないピースを、ル他度、繋ぎあわし、さrに重要な詳細に気付く手助けをする。自らの根源と人生の深さ、幅を感じる時、誇らしさ、高潔、気高さが増す感覚を得るだろう。
●鶴(Corr:コーシュ)・・秘密の知識、忍耐、長寿
忍耐と粘り強さをもたらす鶴は、獲物を捕まえる絶好の時が来るまで、水を凝視しながら、何時間も動かないでいる。忍耐力、集中力、気が散ることのなく先進できる能力を併せ持つ。他者を黄泉国に案内する能力、死に際の移行、内なる領域への旅に役立つ能力を提供する。
★マグノリア農園を支える身近な動物たち
●蜂(Beach:べーアックス)・・コミュニティ・共同体、祝い、組織・組織化
べーアックスは、祝う事へ誘う。祝賀のための特別な理由を持つかもしれないし、ただ単に、生きていることの不思議さと神秘を祝うかもしれない。人は、団らんするために集まる時間を必要とする。蜂は私たちに、私たちは一緒に調和して生活することができ、それが時に不可能王であるように見えたとしても可能であると伝える。自然界と一体になることによって、太陽に敬意を払うことによって、スピリットや女神を中心にした生活を送ることによって、私たちはコミュニティの中で、一緒に協力することができる。
●狐(Sionnach:シュナック)・・交渉・駆引き、狡猾・手際の良さ、野生・無謀性
シュナックは、自然界の美と調和を象徴する上品で優美な動物。公の場で頼りにされる時を知るだけではなく、沈黙を保ち、自分の考えを胸に秘めておく時も知る。”交渉に強い特性”は、他の人々と交渉しながら、関係をうまく保つ。最も難しいのは、自らの能力と駆け引きが、不誠実や狡猾さを招かないようにすること。沈黙を守るには、分別をも保つ能力が求められる。
●雄鹿(Damh:ダフ)・・誇り・プライド、自立、浄化
ダフは、私たちに、優雅、尊厳・威厳、そして、全体性をもたらす。
鹿について深く考えることで、さらなる優雅さ、尊厳の感覚を得ることができる。スピリチャルな面と、物質・身体面の両方での自立を象徴する。
●蛙(Losgann:ロスカン)・・感受性、薬、隠された美とパワー
ロスカンは、水と大地の要素を融合し、歌うこと、飛び跳ねることにある幸福に満ちた喜び、歓喜、ヒーリングをもたらす。神聖な泉に導き、そこから爽快さと、自分が本来持つエネルギーを回復する感覚をもたらす。「雨のスピリット」のなかまで在る蛙は、皮膚と全身とオーラを通じて、
●カワウソ(Dobhran:ドーラン)・・喜び、遊び、助けになること
ドーランは、遊ぶこと、人生の流れに身を任せて、体験すること、再び童心に返ることを誘う。リラックスし、日々の懸念を全て忘れ、自由と楽しみを味わうのも大事である。いつもの日常から離れ、一日或いは週末を純粋に楽しむために何かをするよう駆り立てるだろう。実践を好むわれわれは、時間の余裕がないというかもしれないが、内心では、他の人々に真の意味で役に立つためには、自らの健康を気遣う必要性があることに気がついている。
この地上に生きる全ての存在ともに、この地球の大地を生きる。
とても簡単に聞こえる、この言葉。言葉で書くのは簡単だけれど、それを実践しているかどうかは毎日のこの生活に直結している。
自然療法を追いかけていたら、子どもの頃、当たり前に描いていた風景が、最も理想の姿だったことを知らさせる。
バイオダイナミック農法を取り入れる、「マグノリア・アグリ・キャンパス」に赴く度に、確実に自分のなかの何かが変わる。
↑7月は、マグノリア農園から帰る途中、パートナーが鷹の危篤を保護していると連絡が。新幹線の中で、友人と共に祈りつつ、帰途につくと、復活してくれていました。翌朝、熱い太陽が照る前に、自力で旅立っていきました。ひとときのぬくもりを有り難う!
↑マグノリア農園から届いた南瓜の魔法にかかったように、うっとりするルナちゃんを目撃したり。
↑秋なのに、春のような光を運び、この蜂のように、日本各地から、ドイツ、英国、アメリカなど世界中から、人々を惹きつけてやまないマグノリア農園。
理想の世界を現実化するために必要なことは、今この瞬間にできる小さな事の積み重ね。
この地上で、森や動物たちと助け合いながら、理想的な営みを実践しているコミュニティは存在してます。そういう希望を、いつも思い出させてくれる場所が在ることが、とっても有難いことだと、つくづく思います。
「マグノリア・アグリ・キャンパス」は、2020年春までの限定キャンパスです。
興味を持たれたら、福島の今を訪れる、またとないこの機会、是非ご一緒しませんか?
2019年1月6日は、山羊座の新月の一粒万倍日です。
みんなの心の願いが、叶いますように。
関東では、「水瓶座とバイオダイナミック農法の秘密 」の講演会が新横浜で開催されます。この美しい農業の世界を体験しましょう!
最後に、この場をかりて、ドルイドのアニマル・オラクルの翻訳企画に携わられた北海道の十河清子さまに、お礼申し上げます。
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