
今日は私ごとの記事です。この6月、父が他界しました。
写真は、フクシマのマグノリア農園で、火の観察の講義中。
炎が父を、土に返すプロセスをしっかりと観察できました。
死因は、13年前の大腸がん。
約2年前、大腿骨頸部骨折を機に、入院・在宅介護を経て、自宅で永眠。
私も、息を引き取る3分前にたどり着きました。
最後の一息の場を、献身的な介護をしていた母と一緒に、見送ることが出来ました。
父が元気だった頃、たくさん喧嘩をしました。
娘というのは、自然療法で言われているように、父親の影響を強く受けるんですね。
頑固なところがそっくりでw、お互いを主張し合って譲らないわけです。
父は、娘(わたし)のことは好きで、かわいがってくれたとは思いますが、娘が夢中で取組んでいる自然療法のことは、全く認めていませんでした。そのことで、何度言い争いをしたことか・・。
抗がん剤はよくない。
たばこを吸うから肺がんになるんだ。
食生活を変えろ、など、批判ばっかりする娘でした。
自然療法の本になら必ず書いてある情報を伝えては、言い争い。
そんなことを何度も繰り返してゆくうちに気がついたのは、父の人生は父が決めることだから、批判しても仕方がなかったということ。父が、現代西洋医学の治療を選択する度に、感情的な溝は深まり、「どうして、父はわたしのことをわかってくれないのだろう?」と、怒りと悲しみに包まれたことを覚えています。
私が、父を批判している限り、父も私のことを受け入れることは出来なかったのだと気がついたとき、とても気持ちが楽になったのを覚えています。フラワーエッセンスでは、まさに、ビーチの感情です。
父は、2005年から、大腸がん一回、肺がん二回、肝臓がん二回、脳腫瘍、計六回の癌に関する手術を行いました。手術がうまくいかなくて、再手術も在りましたし、骨折も何度かしているので、人生で合計10回に及ぶ手術を受けました。

↑父の体の一部となり、支えてくれていた人工骨。
外科手術が終わる度に、大きな傷を抱えて帰ってくる体に、何度も、アロマオイルを塗り込みました。ざっくりと切り刻まれたその姿は、私にはまるで、負傷兵のようにみえました。
車椅子になってから、診断された脳腫瘍では、ガンマメスの手術をすることに。
車椅子の移乗や運転を、夫にも手伝ってもらって、日帰りで送迎しました。
本当はそんなことは、手伝いたくなかったです。
なぜなら、私は自然療法家。
脱サラして15年、学びを深めてきました。
医療の歴史や薬のルーツ、今起きているさまざまな社会的な問題。
身近で起きるさまざまな疾病。知れば知るほど、自然治癒力を最大限にサポートすることが、医療においては大切か、を痛感してきました。
そのような背景もあり、私自身は、現代、日本で主流となっている、がんの治療法を、受けたいとは思いません。だから、愛する父にも、癌の治療を受けて欲しくなかった。

↑父の転勤で幼少期を過ごした広島県にて
ガンマメスの手術をしたところで、結局、父の症状は良くなりませんでした。
よくならないどころか、悪化を加速させたと思います。
治療を施さないと、患者さんを入院させることが出来ない現代の医療システム。
医師からは、患者が、完治しているのか、悪化しているのか、と経過を顧みず時間もなく、すぐに、「もう一度、抗がん剤をやりましょうか?」という提案がありました。
13年前、元気になる可能性があるならば、と、抗がん剤・手術・放射線治療に全てを託した父。
もはや、自力で動くことも出来ず、もはや、抗がん剤を受けたところで、変わらないと悟ったのでしょうか。抗がん剤治療はせずに、現状を維持する生活を、ということで、1年と8ヶ月に及ぶ、在宅介護が始まりました。
振り返れば、この20ヶ月の間は、母へのためと、わたしに自然療法を実践する時間をくれたのだ思います。
あれだけ、拒否していたアロマテラピーやフラワーエッセンスやホメオパシーも、自らは望まないにしても、私と母で施すと、有り難う、と受け入れていました。
アロマテラピーは、いい香りだね。
フラワーエッセンスのブランデーが美味しいね。
このオーガニックコットンのタオル気持ちいいね。
既に言葉も自由に話すことは出来ませんでしたが、喜んでいることは、はっきりとわかりました。
理解のある主治医のおかげで、減薬もでき、最後は、眠るように、逝くことができました。
自然療法を使った人々の死は穏やかであることはよく知られています。
あれだけの治療をした父のこと、正直言うと、ここまで苦しまずに他界できるとは思っていませんでした。
本当に、いろいろな面で反面教師でしたが、死に方まで教えてくれるとは。
家族、親族、先祖、友人たち、さまざまな治療を担当してくれた医師や医療従事者の皆さん、介護ケアのみなさん、本当にありがとうございました。父への愚痴や介護の苦労話を聞いてくれ、支えてくれた皆さまにも、改めて感謝します。
最後に、父が他界した日、玄関の側にいて、4時間くらい付き添ってくれた蝶(世の中の人は蛾と呼ぶと思いますがw)の名は、ツマトビキエダシャク 。

桑の葉を食べて成虫になる、桑の使い。
子供の頃、父の北海道の実家にいくと、桑畑にクワガタ虫を捕りに、連れて行ってくれたことを思い出します。お父さん、私たちを育ててくれてありがとうございました。
ちなみに、蝶は、古代ギリシアで、「霊魂、不死」を司る虫。
魂の変容を助けたり、死者を天界に連れて行く使者といわれています。
今、介護をされている方は、どうか気軽に、自然療法を取り入れてみてください。
自然療法には、私たちがより健やかに、穏やかに生きるための答えが、必ずあります。
そして、介護している方の健康こそが、とても重要です。
介護する側が倒れてしまうことは、そのご家庭と、その地域の崩壊も意味します。
どうか一人で悩まず、たくさん、人を頼ってみてくださいね。
クプクプにても、介護アロマテラピーやフラワーエッセンスの相談は、予約制で随時取組んでおります。介護現場で解決策を探している方の支えになれば嬉しいです。
W介護生活はいったん終わり。義母の介護にも、自然療法とりいれます♪
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